仮想通貨市場を崩壊させると言われているテザー【USDT】という仮想通貨があります。
テザーは将来性があるのか? どのように評価されているのか? なぜ崩壊させると言われているのか? を紹介して行きます。
テザーの特徴
通貨名 | テザー(USDT) |
---|---|
ロゴ/略称 | |
公開 | 2015年 |
アルゴリズム | Proof of Reserves(プルーフ・オブ・リザーブ) |
ブロックチェーンの種類 | ビットコイン |
価格 | 1USDT = 1USドル |
テザーはドルと連動した価値を持つ仮想通貨で1USDT = 1USドルで連動しています。
ドルと同じ価格で連動しているため、安定した価値を持ちつつ、ブロックチェーンの機能性を持っています。
法定通貨と違い送金手数料が安いため、法定通貨のような実際の価値を持ちつつも、ブロックチェーンの記録を残す機能、送金手数料の安さを実現した通貨となっています。
中国では現在、仮想通貨と人民元との交換を禁止していますが、その抜け穴となっているのがテザーです。
テザーは取引所ではなくネットの掲示板などで交換することができ、手に入れたテザーをビットコインなどの交換することも可能です。
逆にマイニングして手に入れたビットコインを、テザーを通じて人民元にすることも出来ます。
このように中国の仮想通貨市場を手助けしているのがテザーで、仮想通貨市場にとって必要不可欠な存在となっています。
テザーはプルーフ・オブ・リザーブ(POR)というアルゴリズムを採用しており、テザーの保有する法定通貨(USドル)が増えると新規でテザー(USDT)が発行されます。
テザーのUSDTは同等の額だけのUSドルを保有しているのです。
テザーの問題
2018年に入り、テザーの問題が騒がれているのは、テザーがUSDTと同じ額のUSドルを保有していないのではないか?という疑惑が生じているためです。
もしテザーが同額のUSドルを保有していないのであれば、テザーはいくらでもUSDTを発行することができ、USDTには実質的な価値が無くなってしまいます。
テザーに対して不信感を抱けばテザーの取り付け騒ぎが起きる可能性があります。
そうなれば、各取引所でのテザーの取引が廃止され、22億ドル(2200億円)もの資産が一気に崩れ去ります。
テザーによって資産を失う人たちがたくさん出ると、仮想通貨市場そのものに不信感を抱く人が増え、仮想通貨市場そのものが崩れ去るのではないか?
と言われているのが、このテザーの問題です。
テザーは現在、時価総額17位で約22億ドル(2200億円)です。
13位:イーサリアムクラシック、14位:ネム、15位:トロンなど、人気通貨と同じくらいの時価総額を誇る通貨です。
コインチェックのNEMハッキング事件の580億円と比べても、テザーが破綻すればもっと大きな被害額が出ることが予想され、コインチェックのように補償してくれることはありません。
また、仮想通貨市場を支えている中国市場がテザーの破綻により流通が無くなってしまいます。
テザーへの要求とテザーの対応
海外ではTwitterや掲示板・ブログ、そしてビットコインカンファレンスなどで、外部監査組織を通じてUSドルの準備を証明するよう求める声がテザーに集まっています。
テザーはその要求に応じていないうえ、同社の監査に向けて準備していた監査法人フリードマンLLPとの関係を打ち切ったという噂を公式に認めました。
アメリカの金融情報サービス『ブルームバーグ』は2018年1月30日、米商品先物取引委員会がテザーに召喚状を送付したと報じていますが、テザーの広報担当は
としており、そのほかのコメントを控えているようです。
テザーの最高経営責任者(CEO)などの経営トップは仮想通貨取引所のビットフィネックス(BITFINEX)と同じで、テザーとビットフィネックスは大きく関係しています。
このテザーの問題が起こってから、台湾銀行とウェルズ・ファーゴという大手2行がテザーの取扱いを中止し、ビットフィネックスとの取引から手を引いています。
テザーは未だに新規のテザー【USDT】を発行し、ビットフィネックスに預け続けています。
現状は、テザーがUSDTと同じ額だけのUSドルを保有しているか不明で、誰も真実を知らない状況です。
テザーが購入出来る取引所
テザーは日本の取引所では購入出来ませんが、日本語対応しているBinance(バイナンス)購入することができます。
テザーに興味がある人は購入してみましょう。
Binance
コイン名 | ||
---|---|---|
などを含めて100種類以上 |
Binance | 手数料 |
---|---|
入金 | – |
出金 | – |
取引手数料 | 0.05%~0.1% |
Binanceは日本語対応している海外の仮想通貨取引所です。
取扱い通貨が100種類以上で、日本で扱っている通貨を圧倒的に上回っていて、マイナーなアルトコイン(草コイン)を購入することも出来ます。
手数料も一律0.1%でとても安いのがメリットです。
日本語対応の海外取引所というのはデメリットですが、手数料は非常に安く、取扱いは100種類を超えるので、一番におすすめしたい取引所です。
上で述べた通り、テザーの役割は中国の人民元と仮想通貨との橋渡しをする役割が大きい仮想通貨です。
購入するのであれば、リップル【XRP】やネム【NEM】の方がおすすめです。
バイナンスで他の草コインを買うのであればバイナンスで買える人気おすすめの仮想通貨ランキングTOP14 & 微妙な通貨TOP7を参考にしてください。
テザーの今後の可能性
テザーは謎に包まれた通貨で、テザーと同額のUSドルを保有しているかわかりません。
USドルと同じ価値なので、基本的には投資的対象にはならないでしょう。
テザーが崩壊することによって、仮想通貨市場が世界的に壊滅的になるのは避けたいところですが、かなりの影響は予想されます。
コインチェックのNEM事件でも、NEMだけでなく他の通貨も影響して価格を下げました。
テザーの場合も、テザーの崩壊が起これば他の通貨にも大きな影響を与えるでしょう。
仮想通貨に投資する場合は、余裕資金で行なうのが無難です。
もし購入するなら、バイナンスでどうぞ。
関 連 仮想通貨おすすめ人気比較 – 将来性・値上がり可能性が高いアルトコイン
コメント