ネム(NEM)はNew Economy Movement(新しい経済運動)というプロジェクトの略称であり、柔軟性・応用性の高いブロックチェーンと言われています。
ネムを知れば知るほど、ネムの柔軟性・応用性について感心しっぱなしです。
ここではネムの素晴らしさ、今後への期待について紹介して行きます。
coincheck事件でのネム財団の対応
2018年1月26日に発生したcoincheckでのNEM盗難事件。
ここでのネム財団の対応は非常に評価され、ネムの知名度をより広める結果となりました。
ネム財団は、NEMの普及、教育を促進するために2017年3月に設立された、シンガポールを拠点とした有限責任保証会社です。
ネム財団は24時間対応のホットラインを設け、74名のスタッフをかかえています。
coincheckが盗まれた時も、coincheckからホットラインに電話があったようですね。
イーサリアムではDAO事件で盗まれたETHをハードフォークで無かったことにしていますが、ネムではハードフォークは行わないようです。
これは賛否が分かれると思いますが、ブロックチェーンの非中央集権としては正しい選択だと思います。
ネムではマルチシグの設定が非常に簡単に出来るようになっていましたが、coincheckでは全てのネム【XEM】がオンライン上のホットウォレットで管理されていました。
事件当初、ネムの脆弱性について言われましたが、ネムではセキュリティーもしっかりしていて、coincheck側のずさんさが明らかになっています。
事件後、ネム財団の迅速さと突如現れたホワイトハッカーによって、ネムの知名度を上げる結果となっています。
開発が簡単
ネムはオリジナルのコードで作られたブロックチェーンですが、新たな開発が簡単に出来るように工夫されています。
ネムにはAPIが準備されており、開発者がわざわざ新しいコンピュータ言語を学ぶ必要も、イーサリアムのようにスマートコントラクト書く必要も無いです。
韓国で開発者コンファレンスでは、コードを初めて知った開発者が1日でネムアカウントとtwitterアカウントをリンクさせるアプリを開発したくらい簡単です。
今はイーサリアムで様々なアプリやゲームが開発されていますが、今後、ネムにも期待出来そうです。
ネムでもゲームが誕生している
イーサリアムでのゲームが続々と誕生し、海外を中心に話題になっています。
仮想通貨ゲームはゲームで得られた仮想通貨をゲームの外で使えるので、ゲームで得たイーサリアムを実生活で使えたり、他のゲームに転用出来たり、お金稼ぎも可能です。
ネムでも少しずつゲームが開発されているようです。
まだ人気のゲームは誕生していないですが、今後に期待したいところです。
カタパルトの実装
支払いが超高速で行なえるネムの次世代のアップデートのカタパルトですが、実装はもう少し先になりそうです。
カタパルトはZaifを運営するテックビューロが開発するmijin(ミジン)を搭載することによって可能になります。
カタパルトを実装すると、どの通貨よりも高速に支払いをすることが出来るようになります。
ビットコイン:14件/秒(Segwit実装時)
イーサリアム:15件/秒
リップル:1,500件/秒
ネム:4,000件/秒(カタパルト実装後)
mijinは2018年に公開予定で、ネムのカタパルト実装はそれより先になるようなので、2019年以降になると予想されます。
独自のトークンを発行可能
ネムにはスマートアセットと呼ばれるプラットフォームがあり、そこでモザイクというトークンを発行出来る機能があります。
今はイーサリアムを元に発行されるトークンが非常に多いですが、ネムでトークンを発行することは非常に簡単で、今後、ネムから誕生するトークンが出てくるでしょう。
COMSA・Ecobit・DIMCOINなど
Zaifで上場しているICOプラットフォームで使用するCOMSAトークンもNEMから作られているようですね。
他はあまり有名どころはありませんが、今後に期待したいところです。
所有権が移転可能な証明書
ネムでは所有権が移転可能なアポスティーユ(Apostille)という証明書を発行することが出来ます。
土地やアート、写真、宝石、特許、音楽、自動車といったようなあらゆる所有権をアポスティーユによって証明することが可能です。
今後、ワンステップで複数の署名による証明書を作成し、オンラインでの契約締結を容易に行えるようにするなどのアップデートも予定されています。
まとめ
ネムはまだまだ実績が少ないブロックチェーンですが、カタパルトの実装を中心に、今後に期待が高まる仮想通貨です。
ネムを応用したアプリやゲームは、今後、増えて来ることに期待したいところです。
ネムの購入にはZaifが手数料が低くおすすめです。
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